ヒアルロン酸を用いた生理学的精子選択術

1 概要

精子のDNAダメージは妊娠成立?出産へネガティブな影響を及ぼすことが知られています。従来は精子の運動性や形態をもとに媒性に供する精子の選別をするしかなく、DNAダメージのある精子を除外することが困難でした。そのため、生殖補助医療を反復しても妊娠に至らない症例が少なからず存在します。
卵子の表面はヒアルロン酸に覆われており、DNA損傷のない精子はヒアルロン酸への結合能が高いとされることから、ヒアルロン酸結合能をもつ精子を選別することで、質の高い精子を顕微授精に供することができます。
精子の質を生化学的な観点から判断する本法はこれまでにない優れた検査です。

2 適応症

不妊症(卵管性不妊、男性不妊、機能性不妊又は一般不妊治療が無効であるものであって、これまで反復して着床又は妊娠に至っていないもの)

3 算定開始年月日

 令和4年11月1日

4 費用について

 1回 7,000

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札幌医科大学附属病院 婦人科

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