【研究成果】確定診断が困難な炎症性疾患の治療に光明

MEFV遺伝子変異を有する分類不能炎症性腸疾患患者に対するコルヒチン有効性を報告~本疾患の病態に関連する細菌を同定~

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消化器内科学講座
 <研究の概要>
炎症性腸疾患(Inflammatory Bowel Disease:IBD)とは腸に炎症を起こす病気で、腹痛、下痢、血便などの症状を呈します。IBDの原因は明確にはなっておらず、発症すると長期間の治療が必要となることが多い慢性の病気です。近年、本邦ではIBDの患者さんの数の  増加が続いております。
IBDの代表的な疾患として潰瘍性大腸炎とクローン病があります。しかし、中には潰瘍性大腸炎やクローン病と確定診断ができない腸炎があり、分類不能炎症性腸疾患 (IBDU)として扱われます。
近年、IBDUの中にMEditerranean FeVer gene(MEFV)遺伝子という遺伝子の変異を有する症例が存在することが明らかになってきました。
札幌医科大学医学部消化器内科学講座 教授 仲瀬裕志らの研究グループは、IBDU患者さんにMEFV遺伝子の変異を有している患者さんが多く存在していること、MEFV遺伝子変異を有するIBDU患者さんは腸内細菌叢が変化していること、MEFV遺伝子変異を有するIBDU患者さんにコルヒチン治療が有効であることを明らかにしました。

詳細は下記、プレスリリースをご覧ください。

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