北海道消防学校訓練生に周産期演習を行いました【10月10日実施】
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令和元年10月10日(木)、本学において北海道消防学校訓練生に対する周産期演習を実施しました。本演習は、消防職員の皆様が救急隊員として救急車に乗務するために必要な救急業務を習得することを目的として開催されました。救急隊員を養成する消防学校での周産期演習は、全国的に珍しく北海道においては昨年7月に初めて取り組むことになり、今回で4回目の開催となりました。看護学科の助産?母性看護学領域 正岡経子 教授、林佳子 講師、荻田珠江 講師、白井紀子 助教、中村彩希子 助手、助産学専攻科学生4名の計9名で担当いたしました。
当日は、北海道内各地から専科教育救急科に入校した61名の皆様が参加されました。分娩や産婦?新生児に関する基本的知識についての講義後に、実技訓練を行いました。実技訓練では、救急要請があり現場に到着したところ分娩が切迫している状況で、自宅で出産した後に救急搬送するケースを想定しました。今回は、分娩および出生直後の新生児の状態をイメージしていただきながら、かかりつけ病院との電話連絡の実際場面を含めてよりリアルな状況設定を準備し、4グループに分かれて演習を行いました。また、これまでの演習後のアンケートで要望に挙げられていた救急車内での分娩介助方法や産後出血多量時の対応について演習に含めました。
参加者からは「あと10分程で病院に到達する場合の搬送をどうするのかに判断が難しい」、「新生児の呼吸を促す具体的方法を知りたい」などの具体的な質問が多数寄せられました。また、「分娩期の救急要請は、滅多にないことだから怖いんです。このような演習の機会はとても重要だと思うので、所属の消防本部に戻ってからも他の隊員に伝えます。」と話し、熱心に演習に取り組まれていました。