作業科学(前期)
教育研究領域紹介
作業科学は、人々が日常行っている活動を作業とよび、作業とその作業を営む人々(作業的存在)を研究対象とする比較的新しい学問領域です。「作業」は人々にとってあまりにも身近なため、長い間体系的な研究がなされてきませんでした。しかし、1980年代後半にアメリカで博士課程が創設されたことをきかっけにこの学問が始まり、作業に関する知識が着実に蓄積されています。本課程では、これまでの研究動向を追いながら、作業と作業的存在を理解するための主要な概念と理論、さらに作業と健康との関連を探求します。また、作業は観察可能な側面だけではなく、人々の経験的側面を含んでいることから、その理解に必要な研究方法の検討も行います。現在、日本をはじめとするアジア圏からの作業科学研究が圧倒的に不足しているため、わが国の文化的背景も踏まえた研究とその発信を目指しています。
教員紹介
研究テーマ
- 地域在住高齢者,高齢労働者の作業バランスに関する探索研究
- 作業的トランジッションのプロセス
- 高齢期リロケーションにおけるプレイス?メイキングと作業の構築過程
- 地域在住高齢者の予防的作業療法の効果
- 認知症高齢者の共作業の構築過程