先輩医師の声

野村一顕

野村一顕の顔写真
帯広協会病院 耳鼻咽喉科 野村一顕

山形大学 2008年卒

大学卒業後は北海道に戻ろう、でもそれ以上は決まっていない、そんな状態で北海道の研修指定病院で研修医として働き始めました。正直なところ、学生時代は耳鼻咽喉科に「だけ」は進むことはないと考えていました。そんな自分が耳鼻咽喉科の紹介文を書いているのが不思議です。学生実習の際、細かく難しすぎてよく理解できなかった耳の手術、日付が変わる頃まで行われていた緻密な頸部手術、毎日の聴性脳幹反応、顔面神経の検査などの見学で、こんな高度なことをする科は自分には無理だと決めつけていました。初期研修2年時の自由選択科にも耳鼻咽喉科は当初「もちろん」入っていませんでした。そんな中、当時の初期研修病院には当教室の先生が2名おりました。耳鼻咽喉科には興味がなかったのですが、何となくこのお二人は楽しそうにやっているなと思って、学術的な興味ではなく人間的に興味を持ち話しかけてみました。話をしてみるにつれ、まずは耳鼻咽喉科を回ってみてはと勧誘され、急遽予定を変更し2か月選択することになりました。

研修してみると、興味深く、手技もあり楽しいと思える科でした。大体の疾患が自科で手術まで自己完結できるというのも魅力的です。子供からご高齢のかたまで患者さんの年齢層は幅広く、狭いように見えて守備範囲の広い科でした。耳鼻咽喉科は扁桃摘出術、鼓膜換気チューブ挿入術など執刀医にさせてもらえるのが比較的早い科であると思うので、早いうちから責任をもって取り組めると思います。責任はのしかかりますが、その分だけ非常にやりがいがあります。

道外の大学にいた頃は、札幌医大は地元志向が強い印象がありました。しかしながらそんなことは全くなく、見学に行った際は他大学出身の私にも、とてもよくしていただき、見学が終わった直後には入室を決めていました。見学に行った際、最初にお会いした先生が偶然現教授の高野先生だったのも運命であったのかもしれません。道外にいらっしゃる医学生、研修医の方々で同じような印象をお持ちのかたは、札幌医大のオープンな雰囲気に印象が大きく変わると思います。興味があればこの魅力ある当教室へ一度見学にいらっしゃってみてはいかがでしょうか。

髙橋亜由美

髙橋亜由美の写真
小樽市立病院 耳鼻咽喉科 高橋 亜由美

札幌医科大学 2010年卒

学生や研修医のみなさんが進む診療科を決めるにあたっては、「その科で将来どんな働き方が選べるか?」という点も決め手の一つとなってくることでしょう。特に女性医師はライフイベントに合わせて働き方を変えられるのか、ママさん医師が働く環境はどうか、などとても気になるところだと思います。
わたしたちの教室には女性医師が多く在籍しており、専門分野をもつ先生、市中病院で常勤として働く先生、非常勤で外来診療のみで働く先生など、みなさんそれぞれの希望や事情に合わせた働き方をされています。私は卒後7年目の時に出産し、早期の職場復帰を希望していたため、産休明けを待たずに職場復帰をしました。復帰にあたっては不安もたくさんありましたが、先輩の女性医師から多くのアドバイスを頂き、教室の配慮により働きやすい環境が整っていたので、早い時期からフルで働くことができました。復帰後まもなく専門医を取得し、現在は小樽市立病院耳鼻咽喉科で勤務をしています。当院は耳鼻科医1人で外来、入院、手術を行う病院で、たくさんの臨床経験を積める非常にやりがいのある環境です。育児をしながらでもこのような環境で働かせてもらえるとは、本当に恵まれていると感じます。
男性はもちろんのこと、女性医師でもいろいろな形で活躍できる教室ですので、気になるかたはぜひ一度教室に相談に来てみてください。

村山公介

耳鼻咽喉科医を志望した契機は ?

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札幌医科大学 大学院医学研究科 村山公介

札幌医科大学 2013年卒

もともと手術ができる診療科に進みたいと考えており、複数の科で迷っていました。5年生の実習で耳鼻咽喉科をローテートするまで内科的な診療のイメージが強かったため,耳鼻咽喉科は選択肢にありませんでした。しかし実際にローテートすると手術件数が非常に多く、さらにマイクロ手術?内視鏡手術?頭頸部癌の高侵襲な手術を一つの診療科で全て行なっていることに驚き、興味を持ちました。その後、国家試験対策で耳鼻咽喉科の勉強をしてみると、めまいやアレルギーなどの診療にも興味が出てきたため、耳鼻咽喉科教室に入室することを念頭に置いて初期臨床研修病院を決めました。研修先でご指導頂いた指導医の先生たちにも恵まれ、そのまま耳鼻咽喉科教室に入室いたしました。

「耳鼻咽喉科」の印象は ?

耳鼻咽喉科では大きく分けて「みみ」「はな」「のど」の3つの全く異なる機能をもつ領域を診療します。そのため、治療薬?処置?検査?手術の種類が非常に多く、さらに0歳から100歳以上まで幅広く診療を担当します。学ぶべきことが多く大変なところもありますが、そのかわり常に新しいことを学ぶ新鮮さがあります。

「耳鼻科医」としての生活は ?

日中は外来?手術?検査?処置?外勤などで忙しいことが多いですが、時間外業務は比較的多くはないと思います。仕事はもちろん、プライベートも適度に楽しむことが出来ております。

今後の目標を教えてください

現在卒後7年目で、専門医資格を取得し自身の専門領域を選択する時期が近づいてきております。やってみないと向き不向きはわからないので、まずは自身の最も興味のある領域に一生懸命に取り組んでみようと思っております。

佐々木彩花

耳鼻咽喉科医を志望した契機は ?

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市立函館病院 耳鼻咽喉科 佐々木彩花

札幌医科大学 2014年卒

私は特別枠 (初期臨床研修終了後、7年間のうち5年間を指定された道内公的医療機関に勤務) のため、何科になってもいつか小さなまちで総合内科 (や外科) をやる時期が来ると思っていました。また外科手術は自分に向いていないと思っていましたが、5年のクリクラから手技が楽しいかも?と思い始め、将来のことも考えて、内科も外科もできて、小児から高齢者まで幅広く診ることができる耳鼻咽喉科を選択しました。

教室はどんな印象ですか ?

教室員同士の距離感が程よく、和気あいあいとしています。特別枠だからといって特別なことはなく、同様にキャリア形成できるシステムがあります。若いうちから地方病院でずっと一人…ということはありません。

日々の生活について教えてください

内科疾患、外科手術症例ともに様々あり、どちらも同じく忙しい日々ですが、取り扱う疾患が多いので、飽きることがなく充実しています。また、チームで診療にあたっているので、オンオフもはっきりしています。

今後の目標を教えてください

現在医師7年目であり、特別枠として残り2年の義務年限があります。今年専門医も取得可能となったため、残り2年は耳鼻咽喉科医として一人で勤務することもあると思いますが、今まで多くの経験と指導をいただいたおかげで、そこまで強い不安はありません。また、留学 (や出産など) で義務を先送りにすることも可能なため、自分にとってのやりたいことがはっきりとした時には、自分の枠にとらわれず挑戦したいと考えています。

中野雅也

耳鼻咽喉科医を志望した契機は ?

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札幌医科大学 大学院医学研究科 中野雅也

岩手医科大学 2016年卒

実家が耳鼻咽喉科を開業していることから、以前より耳鼻咽喉科に興味を抱いていました。ぼくは本学出身ではありませんが、父の出身である札幌医科大学耳鼻咽喉科への入局も念頭に初期研修1年目を函館五稜郭病院、2年目を大学病院で行う札幌医大のたすきがけプログラムを選択しました。大学病院では11か月間耳鼻咽喉科を選択し、教室の雰囲気の良さや手術の幅広さを感じ、父と同じ耳鼻咽喉科医の道を歩むことを決心しました。本教室では初期研修医の時から多数の執刀経験をさせて頂くなど、早期から臨床経験を積むことができるため、今では自分の選択は間違いでなかったと確信しています。

他の先生とはどんな関係ですか ?

主治医制ではなくチーム制で診療にあたっているので、疾患分野が偏らずに幅広い症例を経験することができます。さらに、専門分野が異なる先生方の意見を聞くことができるため、とても勉強になることが多いと思います。またチームの先生方や近い年代の先生方どうしの交流も盛んで、仕事?プライベート両方の面で楽しく生活させて頂いております。こうした雰囲気というのは文章では伝わりにくいので、興味のあるかたは、ぜひ一度札幌医科大学耳鼻咽喉科に遊びに来ていただければと思います。

大学院の生活はいかがですか ?

大学院2年目となり、本格的に研究を開始しました。日常は大学病院の外来、外勤の病院での外来や手術、そして医学研究と非常に充実した日々を送っております。週末は休日がしっかりと確保されており、メリハリのついたバランスのいい生活をしていると感じます。

今後の目標を教えてください

学位取得に向けて与えられた研究テーマに取り組むとともに、専門医取得も見据えて自分の責務を全うしてきたいです。その先の将来については、耳鼻咽喉科には様々な魅力的な選択肢があるため、既定の枠にとらわれることなく、じっくり考えていきたいと考えています。

西田壮志

耳鼻咽喉科医を志望した契機は ?

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札幌医科大学 大学院医学研究科 西田壮志

琉球大学 2019年卒

高校までは岐阜県で過ごし、その後琉球大学を卒業した自分にとって、北海道には縁もゆかりもありませんでした。病院の雰囲気とプログラムに惹かれて北海道の五稜郭病院で初期研修をする事となりましたが、研修先の病院では耳鼻咽喉科の先生方が非常に雰囲気よく熱心に仕事をされており、とても魅力的に見えました。研修医2年目の初め、耳鼻科での研修をさせていただいた際には、先生方の雰囲気の良さに加えて、患者さんの訴える症状が改善し笑顔になっていく様子を直接見て、耳鼻科医になろうと決めました。

教室の雰囲気は?

わたしが選択した初期研修病院の耳鼻科は当教室から3名の教室員が常勤し、また定期的に大学病院勤務の先生が出張しているため先生方とお話しさせていただく機会がたくさんありました。学生時代には札幌医科大学のイメージも全くわからず、北海道出身ではないと中々馴染めないのではないかと不安に思っていました。しかし、入室してみると、耳鼻咽喉科教室は非常に風通しがよく、全く心配無用でした。教授を初め、とても若々しくフレッシュな雰囲気があります。また、札幌医科大学出身ではない事でマイナスになる事も全く、他大学からの入室を考えられている先生、学生の方にも強くお勧めできます。

日々の生活はどうでしょうか?

 現在大学院1年目になり、研究を中心としていますが、定期的な出張や当直などで臨床力も同時に磨いております。休みもしっかりといただけているため、とても充実した生活を送れています。それも当教室の魅力の一つだと思います。

今後の目標を教えてください

大学の研究が始まったばかりですので、まずは大学院での生活に慣れる事が目標です。また、医師4年目として、臨床での知識、技術の全体的なレベルアップを目標に日々精進していきます。