札幌医科大学附属病院では、「患者さんに信頼、満足、安心していただける安全で質の高い医療を提供するとともに、高度な先端医療の研究?開発に取り組み、人間性豊かな優れた医療人の育成に努め、北海道の地域医療に貢献すること」を理念とする北海道の基幹病院です。
当附属病院では、平成26年度からは理学療法士と作業療法士のための研修プログラムを提供しています。このプログラムでは、高度なリハビリテーション臨床能力を身につけることを目指しています。総合研修プログラムでは、各種疾患別リハビリテーションの基礎的能力を養うことを目的としています。このプログラムでは、当院独自の治療である神経再生医療におけるリハビリテーション場面を見学する機会を設けています。他方、運動器障害系、内部障害系、中枢神経障害系、高次脳機能障害系の4つの専門研修プログラムを有し、各コースに関係診療科との連携と専門性を備えた研修コーディネーターを配置しています。これにより、各専門性に特化した能力を磨くことが可能となっています。
リハビリ分野は現代医療には欠くことができない領域であります。また、急速に発展している分野でもあります。この研修プログラムの基に、是非とも有能で熟練した理学療法士あるいは作業療法士となり、高度医療の担い手となって頂くことを希望しています。札幌医科大附属病院は、皆様の向上をお手伝いし、将来の成功へ導きたいと強く思っています。共に、医療の発展に向けて歩みを進めましょう。
札幌医科大学附属病院 病院長 渡辺 敦
医療の高度専門化の流れは、リハビリテーション医療でも例外ではありません。その中核的役割を担う理学療法学?作業療法学においては、多様な技術革新と急速な専門化及びこれらの応用の拡大が進んできております。
本学ではこれらの現状をいち早く認識し、医師の卒後臨床教育システムも参考に研究成果を基盤にした理学療法そして作業療法の高度臨床実践能力を養う理学療法士?作業療法士研修センターを2014年に開設いたしました。特色は、医師の卒後研修組織と同様に病院組織として附属病院全てのリソースを活用した研修を可能としたことであり、医師が進める学術的知見を基盤にした臨床実務と連携して研修ができる体制としたことであります。また、研修コーディネーターを配置し、個別の研修療法士の学びに寄り添う環境も整備しています。
開設以来、毎年5名程度の研修療法士が学び、これまでに55名が研修を終え、道内を中心に地域医療の最前線で活躍するとともに、大学院への進学など科学的マインドをもちながら高度な理学療法そして作業療法の展開に寄与しています。
札幌医科大学附属病院理学療法士?作業療法士研修センター長 | |
リハビリテーション部 部長 | |
札幌医科大学保健医療学部理学療法学第二講座 教授 | 片寄 正樹 |
近年の医療技術の進歩にともない、理学療法士?作業療法士は、様々な疾患や病態に対応できる幅広い知識?技術のほか、高度医療に対応対応できる専門的知識?技術の習得が求められております。これを受けて、理学療法士?作業療法士の先駆的な卒後教育の取り組みとして、2014年度から本学附属病院内に理学療法士?作業療法士研修センターが開設され、総合研修プログラムと4つのコースを含む専門研修プログラムが開始となりました。2023年度末までに、55名が研修を修了し、修了生は、道内の病院にとどまらず、道外の病院でも活躍の場を広げております。
当センターでは、研修生が多くの症例を経験できる臨床実践の機会を提供しております。また、専門性を有しかつ臨床教育経験のあるリハビリテーション部の理学療法士?作業療法士に加えて、医学部?保健医療学部の教員も参加する指導チームを構築し、質の高い個別指導を行っております。さらに、関連診療科の医師のほか、他部門の医療専門職からの講義も定期的に開催され、それに参加することにより診療に関わる基本的な内容から最新の知見までを効率的に学習できます。
われわれは、このような研修環境を整えております。自らの臨床スキルを高めたいと考えている理学療法士?作業療法士の皆様、そして、来春、理学療法士?作業療法士の国家資格の取得を目指している皆様からのご応募を心よりお待ち申し上げます。
札幌医科大学附属病院理学療法士?作業療法士研修副センター長 | |
札幌医科大学保健医療学部作業療法学第一講座 教授 | 太田 久晶 |